人生50年

シドとコナンに生かされる日常。最近は聖母櫻井翔くんの御加護により精神衛生を保っている。

金メダル男*ネタバレ

お久しぶりです。

連日の宣伝効果により「金メダル男」公開初日に見てきました。

とてもよかったです。

笑いあり涙あり。

あの劇場で一番泣いてたの、多分わたしだけど。

一番しか目指さない男・秋田泉一が不器用でいじらしくて、見てて切なくて泣けるんですよ…。

 

 

↓↓↓ここからネタバレ↓↓↓

 

 

順を追って感想を書いてみます。

覚えてる限りで。

まず生まれたところから始まります。

職場の同僚だった両親が社員旅行で行った温泉で合体(原文ママ)して生まれたのが泉一。

泉一の「泉」は温泉の「泉」だって。

ふざけた名前だと思います。

 

幼少期は、友達4人がウルトラマン仮面ライダー役をやって、泉一1人がその敵役をやるような地味男子。

ちょっと大げさかもしれないけど、こんなのいじめじゃん、ってちょっと思った。

でもきっと、そんな幼少期だったから、小学校でかけっこ一等賞をとったことが余計に嬉しくて、その後の人生を決めてしまう程の鮮烈な記憶になったんだろうなあ、と。

 

中学生からは知念侑李くんが泉一役。

小学校時代は神童と呼ばれていた泉一だけど、中学に上がってからは挫折続き。

井の中の蛙、上には上がいるってことで、泉一は一等賞どころかろくな結果も出せなくなる。

でも、ここで一番を目指すことを止めないのが泉一。

馬鹿だなあって思う。

一番にならなくたって生きていけるし辛いことも減るし、って。

でも、言ってみれば病気みたいに、一番じゃないと我慢ならないというか。

わたしにはない感覚。

 

高校では「表現部」という部活を立ち上げ活動を始める。

最初はもちろん1人。

色んなことをやっていて、その中のひとつ、俳句でお気に入りのやつがある。

中庭でひとり俳句を詠んでいると、上から頭にチョークが落ちてくる、そこで一句。

  二階から

      チョーク投げたの

             誰ですか

表情とか詠み方・イントネーションが草。

しかし、そんな表現部にも、文化祭で坂本龍馬を一人芝居のようなもので演じたことで、表現部に入部志願者が現れる。

この時の一人芝居、というか、ほとんどミュージカルみたいな、創作ダンス的なことをやってたんだけど、さっすが知念ちゃん!って感じだった。

ターンもジャンプも綺麗で、本職アイドル万歳!って感じ\(^^)/

この表現部で、泉一は後輩の横井みどり(土屋太鳳)に恋をするわけだけど、これがまた挫折してしまうのね。

一緒に創作ダンスを踊ろうと誘って、その練習中に横井さんにキスをしてしまう。

触れるだけの軽ーいやつ。

でも、横井さんは驚いて逃げ出してしまい、そのまま退部。

そこまで嫌だった…?と、泉一もわたし達もびっくりでしたよ。

その後に道で横井さんを見かけて声をかけたけどまともに話してもくれない。

退部したのは突然キスしたからかと問いかけるも首を横に振るだけ。

ちょっと落ち着いてと正面から肩を持つと、まさかの「誰かー!」と悲鳴をあげられる。

そして走って逃げ去る。

散々だ。

可哀想だったな、泉一。

そうやって女の子は、恋愛はもう懲り懲りだと思うのだけど、結構コンスタントに恋はするんだよね。

ま、人を好きになることをコントロールできるはずもないから、仕方ないことだけど。

 

ある時テレビのアイドルの歌を聞いて、高校卒業後、泉一は上京することを決める。

旅立ちの日、駅に友人が見送りに来る。

初めて出来た友達、竹岡くん(ささの友間)。

ちょっとしたことで仲違いをしてしまってそのままだったけれど、泉一が東京へ行ってしまうことを知り、謝罪と応援に来てくれた。

ごめんね。

がんばれ。

シンプルな言葉だけど、泉一にとっては嬉しい言葉だったろう。

友達がくれる言葉に、ただ無言で頭を下げる泉一にはグッときた。

 

東京ではバイトをしながら様々なオーディションを受けた。

全部落ちる。

ひたすら落ちる。

欽ちゃんの仮装大賞だったり、ウルトラクイズだったり、そして、何故か一番自信があったらしいジャニーズオーディション。笑

少年隊にはなれず、何でだよ!と衣装を床に叩きつける泉一。

知念がそれをやってる光景が、ちょっとだけシュールでした。

 

そして、ひとつの転機とも言えるのが、劇団「和洋折衷」との出逢い。

代表の村田(ムロツヨシ)に誘われ入団。

そこで初めての彼女ができる。

この時泉一は童貞を捨てました…。

25歳だったかな?

だらしない笑顔で裸でベッドに寝てる泉一に、何とも言えない感情に陥る。

しかし、村田から劇団内恋愛は禁止との警告を受け、彼女に律儀に別れを告げるのだが。

怒った彼女に物をぶつけられながら逆にこっぴどくフラれるような形に。

「女にこっぴどくフラれる知念」、新鮮でよかった。

そうやって役者として専念するのだが、ある日みんなで飲みに行って、村田と二人きりになった帰り際。

「ウチ来ない?」と手を握られ誘われる…。

泉一、今までに感じたことのない恐怖に襲われ、慌てて走り去る。

男にやんわり迫られ怯え逃げる知念、これまた良き。

 

この逃げた日の翌朝、フラれたショックのせいかは分からないが、村田はニューヨークへと行ってしまい、劇団は解散。

またもや居場所がなくなった泉一は世界で一番を取ると決め、旅立つ。

ここから泉一役は内村さんに。

おじさんになってからの泉一はますます痛々しいというか、若い頃でも結果出せなかったのに、年を取ったら尚更って感じ。

 

手漕ぎボートで太平洋横断をしようとして、無人島に流れ着く。

7ヶ月。

生き延びて帰還、一躍有名人に。

ある意味で一番を取ったわけだが、それも長く続くわけがない。

段々と人気も仕事もなくなっていく。

ある時、マネージャーになった女性が、高校の時に東京へ行くきっかけになった歌を歌っていたアイドル・北条(本名:亀谷)頼子だということに気づく。

そして、頼子に恋。

毎日毎日、いくら断られても、告白。

そして。

「付き合ってください!」

「他に言葉ないの?」

「結婚しよう!」

びっくりして、勢いなのか何なのか、頷く頼子。

結婚してしまいましたとさ。

子供もできた。

名前は「究一」。

お前は一つのことを究めろよ。

俺みたいになるなよ。

切ないなあ。

 

子供が出来て、初めてまともに就職。

年下に怒られながら、家族の為に働く。

この姿が本当に泣けて…。

ある日ハプニングから、大きな垂れ幕を高所から飛び降りながら開くというアクロバティックで人気が出る。

それもすぐに飽きられるけど。

用済みとなり、落ち込んで寝込む泉一に、小さな息子が手作りの金メダルをくれた。

がんばったで賞。

それを受け取って、泣いて、息子を抱きしめる。

辛い切ない泣ける!

 

転職先は写真屋さんで、自分でも写真を撮るようになる。

母親が交通事故にあったとのことで地元に帰ると、あの竹岡くんと再開する。

この50歳の竹岡くん、温水洋一さんが演じてて、正直一番笑いました。すみません。

 

母親が退院した日に撮った両親の写真が、グランプリに選ばれる。

久しぶりの一等賞。

写真の仕事が増え、写真展を開くまでに。

来るお客さんに挨拶する妻と息子を見て、幸せを噛み締めるような表情の泉一。

やっと幸せになれたんだなあ、と思った。

 

最後のシーンでは、泉一は2020年オリンピック出場・金メダル獲得を目指しゴルフの猛練習。

ここからまた、何故金メダルを目指すことにしたのかというと、きっかけは息子の言葉。

帰宅した息子が嬉しそうに泉一に「お父さん!かけっこで一等賞とったよ!」と報告。

自分の原点を思い出したのかな?

まだまだやれる、ここで止まってる場合じゃない、まだ一等賞が、金メダルが欲しい、そんなことを思ったのだろうか。

いつまで経っても愛すべき馬鹿な男である。

 

 

とまあ、一通りは書けたかな…

思ったことをまとめて書くって、やっぱ難しくて文章破綻してるかもだけど、ここまで読んでくれた人いたらありがとう。

何だか目がしばしばするので終わります。

では。